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漢方

私たちの健康は、自律神経系や内分泌系(ホルモン)などの様々な生体機能がバランスを保つ事で維持されています。

そして、私たちの体にはそのような生体機能のバランスを常に正しく保つ事で病気を予防し、健康を維持しようとする働きが元々備わっています。
この働きを「自然治癒力」と言います。

〜免疫力を高めるためには〜

免疫力は自分自身が持ってる本来の力です。
この力を高めるためには大きく3つのポイントがあります。

栄養が十分である事。特にアミノ酸、ビタミンが必要

胃腸やのど、肺などの粘膜の免疫力を活性化

自律神経が整っていること

栄養面で重要なことは免疫細胞の元であり、免疫を支えるアミノ酸が重要です。

免疫力を維持するためには、アミノ酸をしっかり摂取し、守備を固めることが大切です。
がんや感染症では、痩せていることや食事量が減少していることはとても危険な要素になります。

感染症の原因は外敵です。ウイルスや細菌など外敵は呼吸や食べ物に由来してカラダに侵入します。
その防衛の最前線が皮膚やのど、肺の粘膜、胃腸になります。

胃腸は食物の消化吸収だけでなく、ウイルスなどの外敵の侵入を防いでいます。
実は、腸は免疫をコントロールしている大事な器官です。
食物に含まれるいろいろな成分が腸管を通して免疫力を維持しています。

免疫力には心の動きも大切になります。
心が不安定になると自律神経が乱れて免疫力が低下します心が穏やかであることや前向きであることが免疫力を高めることになります。

笑うこと」「運動すること」が免疫力を高めることにつながります。

漢方薬について

西洋医学は戦場医学として発達してきた側面が大きく、基本的に緊急時の医学ですので、原因の追求などより応急処置が必要とされる場面で最も効果を発揮する医学です。

漢の時代に発生したとされる漢方医学の基本思想は、なぜ人は病気になるのか❓ということを考えて、試行錯誤を重ねて熟成されてきた、いわば「平時の医学」ということが言えます。

漢方薬の本質的な働きは、体内環境を細胞の新陳代謝(自然治癒力)が効率よく行える環境に持って行き、その人が持っている治癒力が最大限に発揮できる状態にして治癒効率を高めることで、治療と原因の解消を効率よく行える様にしていくことだと考えています。

漢方薬のは・た・ら・き

「インフルエンザの場合」

根本的にインフルエンザを治すのは、免疫細胞の働きにかかっています。

漢方は、免疫機能が最も効率よく働く様に体内環境を整え、抗体の生産効率を最大に持っていくため、ウイルスを短時間で無力化していきます。

ウイルスは、37℃以上になると増殖力が低下していき、免疫細胞は37℃以上で活性化し、ウイルスと戦う体制に入ります。

人間がウイルスなどに感染した場合に発熱するのは免疫機能が働いての現象で、人類の長いウイルスとの戦いの過程で進化ししてきた「高度な免疫機能」です。

この様な「高度な免疫機能」を利用しない手はありません。

発熱による熱で、脳など生命維持に重要な器官が損傷を受けることがない様に防衛機能が備わっていることも解ってきました。

熱が高いと酸素消費が増えます。

熱が高い時に呼吸が速くなるのは、酸素を多く取り込もうと免疫細胞が働いているためです。